プログラミング教育
2019-05-21 17:28:27
はじめに
2020年から実施される「新学習要領」でプログラミング教育が必修科目となります。
それに伴い(+親の趣味も兼ね)我が家で実施している(またはこれから実施する)プログラミング学習をまとめました。
これまでやったプログラミング学習
ルビィの冒険(絵本)を読む
ルビーの冒険という、プログラミングに関わる環境を様々なモノに例えて子供むけのお話にしている絵本。タイトルの通りRubyやってる人には馴染みの深い話などがでてくるかも。
イラストもかわいいので、導入という面では良いと思います。ただ文字数が多いのと、内容はものすごく概念ぽい感じなので、深く考えずに読み進めるのが良いと思います。
個人的にはビット君とのお話が分かりやすくていいなと思いました。子供もビット君がかわいくてお気に入り。
ローマ字表がついているのもいいですね。未だにこの表を使ってキーボード打ちをさせています。
NHK for School(Eテレ)活用
Eテレはほんと優良番組多いなと思います。
中でも以下2番組はプログラミング教育に良いなと思いました。
「Why!?プログラミング」は、その名前の通りプログラミングの教育番組。Scratchを通じてプログラミングの基礎が学べます。「こんな問題が発生している」に対して、複数の対応案がでる所が良いですね。
また、一見良さそうな対応でも実はこんなところに問題が…と、開発現場あるあるも再現してくれます。
Scratchでプログラミング教育を考えている方にオススメ。
「考えるカラス」は、プログラミングを行う上での考え方について役立ちます。またこの考え方はプログラミング以外でも、物事の考え方全体に役だつものではないかと思います。
「観察」→「仮説」→「実験」→「考察」このルーチンは、プログラミングでは上流~下流まで通じる「設計思想」に通ずるものです。また、小学三年生からは全教科通じてこの考え方での勉強や、テストなどでも結果だけではなくそれまでの経緯を答えなければならなくなるので、このルーチンで学べる「考えるカラス」は素晴らしいのでは!?と個人的に思ってます。
どちらもWEBからこれまでの放送を見ることができるので、ぜひご覧ください。
Scratchでネコと遊ぶ
やはりプログラミング教育の初めの一歩といえばScratchですね。子供のアカウントを作って、自由に作らせています。
ただし、最初は補助が必要なので、親がテンプレを作ったりヘルプサイトを教えてあげたりして一緒に作ってください。
うちの子の場合はScratchのチュートリアルの見方を教えてあげると、結構一人で組み始めて、簡易シューディングゲームならすぐに作れるようになりました。
また、既存のゲームもダウンロードして自分で手直しできたりするので、子供が好きなゲームがあればそれを手直しして遊んでみるのも良いかもしれません。
Scratchは最近では様々な場所で導入されているので、そのうち日本の学習の現場でも目にするかもしれませんね。
マインクラフトでレッドストーン
マインクラフトではレッドストーンや各種回路を使って組込みっぽいプログラミングができます。ただ、ブロック置いたり、一個間違えたらほぼ作り直したり、など時間がめちゃめちゃかかります。また、人によっては残酷とみられる事もできてしまうので、人を選ぶかなあと思います。
うちの子は自動フライドチキン製造機や、自動ゾンビ火葬機を作ってました。あと大がかりのだと、TNT爆弾一斉掃射システムなど。
ちなみにうちはプレステ4のマインクラフトでプレイしています。
学ぶ、というよりは遊ぶ方に重きを置いた教材かなあ。
設計図を書いてみる
これまでやったプログラミング勉強を基に、設計図を書いてもらいました。
とりあえずどういうものを作りたいのか、どういう動きをするのか、までを文字と絵でかいて、私に説明する、という事をやらせました。
(その後、Scratchで実装してました。)
これが結構ノリノリで、設計図は一度やらせてみるといいですよ。
進研ゼミのプログラミングワールド
うちは進研ゼミを取っているので、無料教材の「プログラミングワールド」をやらせてみました。
まだステージ数も少ないですが、だいぶ作りこんでおり、プログラミング教材としては凄く優秀です。
進研ゼミはこの前「Challenge English」も無料化しましたが、すごい作りこんであって教材としてのレベルが高いなあと感じます。進研ゼミ取ってる方は、ぜひやらせてみてください。
作って覚えるVisual C# 2017 デスクトップアプリ入門
こちらは親がVisualStudio+C#での開発経験がある方前提の学習教材です。また、ペアプログラミングの要領で付き添って教える必要があります。
内容については一つの作業を図解で分かりやすく説明しているため、進めやすいです。また、深く考えずに「とりあえず作る!」という趣旨の本なので、書いてあることをまず実行してどんな動きをするのか、など、VisualStudioを使う上でのとっかかりにもなります。
とりあえず最初の計算機はなんとか二人で作れました!キーボード配置も自然と覚えるので、一石二鳥な面もあるかも?
私は会社でも本書を使用して新人トレーニングに活用しています。
これからやるプログラミング勉強
ラズベリーパイとScratchでLチカ!
組込み系プログラミングの勉強としては超有名なラズベリーパイ。我が家でもついに導入します。今は参考サイトなども大いに増えて、導入も簡単になってきたのではないでしょうか。
とりあえず我が家では以下の内容を行おうかなと思います。
- ラズベリーパイの内容確認
- 周辺機器と繋げてOSインストール
- Scratchインストール
- ScratchでLチカ!
いずれも「ラズパイで何かしたい!と思った人のためのまとめ!(1) Raspberry Pi 初級編」を参考に実施します。
プログラミングの方向性を決める
プログラミング勉強としては、組込み系よりのものが多いのではないでしょうか。おそらく組込みのほうが実物を動かしたりできるので、学んでいて楽しいと思えるものが多いからではないかなと思います。
私はWindows/Webアプリケーション開発者なので、組込み系よりはIT系?のほうが教えやすいのですが、小学生レベルだと組込みもITも覚えることは同じなので、視覚的に覚えやすい組込み系のプログラミング勉強で十分ではないかなと考えています。
その後、一通り組込み系をやったあとに、どのような方向に進みたいか、どんなプログラムを作りたいか、ヒアリングして方向性を決めていければなと考えています。
例えばこのまま組込み系ならラズベリーパイで本格的な組込みシステムを作ったり、WEBやWindows、スマホでゲームを作りたい、となったら開発環境を別途入れて(できれば視覚的にアプリを作れる環境が良い)アプリケーション開発となるかな。
さいごに
今回はプログラミング勉強という趣旨でいろいろご紹介させて頂きましたが、個人的にはプログラミング勉強とともにモノの考え方も身に着けられればと考えています。
新学習要領でも論理的な考え方というのは特に重きを置いていますし、社会人になってからも大いに力になるでしょう。
ただプログラムを覚えるという事ではなく、「なぜこの動きが必要なのか」「この処理をする理由はなんなのか」という考え方の訓練にもプログラミング勉強は最適だと思います。
なので、折角勉強するなら、そのような視点でも勉強できるような取り組み方が良いのではないでしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。